2013年10月11日
vol.09 ニューパーク/ヤング
2013年10月4日(金)からスタートした東急ハンズとほぼ日手帳「DokonImonaiYo大作戦」のCM音楽ですが、当コラムのvol.03で紹介した、伊豆の「ヤング」(元「乍東十四雄」)が担当しています。前のエントリを読んでくれていた方には聴き覚えがあった声かもしれませんね。そんな彼らの1stアルバム『ニューパーク』が、先日2013年9月4日(水)にリリースされました!

「乍東十四雄」のアルバム発売から5年の月日をおいてよーやくリリースされた今作は、8曲28分のポップソング集。全体的に前作のカオティックは控えめになっていて、「シンプル」というよりか、よりのびのびしているような印象です。ヤングってバンド名も肩の力が抜けていていい。STOMACHACHE.、惣田紗希によるカバーデザインも秀逸じゃないですかっ!
「ももいろダンス」でアルバムはスタートするんだけど、すごくカラフルでポップ、最後のコーラスなんてvol.03の時も書いた多幸感がありますね。トラック名ではなく『ニューパーク』と名付けられたこのアルバムタイトルは、カラフルでポップな世界観を定義づけているんじゃないかと思います。つまりバンド名が変わりリリースが滞って(実際はシングルは複数でてますが)いて、ようやく見つけた「新しい遊び場」を紹介しているんですよね。それが箱庭的にならないのが、東京のシーンと距離を置いて伊豆で活動している「ヤング」だからこそ。それと、僕がこのバンドを好きなのは、脳みそ空っぽでも問題ないと思わせるハッピーな世界を描いてはいるけれど、しっかりと「生活」を描いているところ。時折挟み込まれる歌詞が「夜明け」をちゃんと描いているんですよね。どんなに夜を踊り明かしても、朝には孤独で、灰色で、不完全で、不透明な自分が残るのだ。こういうバンドは信頼できます。
Posted by 日刊いーしず at 12:00