2013年04月05日
vol.03 DIYのやさしいパンクス/乍東十四雄(a.k.a ヤング)
このコラムを始めてすぐに伊豆の「ヤング」というバンドを教えてもらったんだけど、調べてみたら「乍東十四雄(さとうとしお)」が改名したバンドなんですね!「乍東十四雄」は、2004年に伊豆で結成。2008年にはFUJIROCKの新人ステージ<ROOKIE A GO GO>(第一回参照)に出演、1stアルバムのリリースし、その後は自主制作に移行しつつ、地元伊豆で「IZU YOUNG FESTIVAL」を主催。2012年には「ヤング」へ改名し、静岡・東京をメインに活動している4ピースのロックバンド。友達のお父さんの名前をモジったという「乍東十四雄」という名前や、活動当初からDIYでプライベートスタジオを設立したりと、オリジナリティ溢れる、というか気ままな活動をしています。

僕がこのバンドを知ったのは2009年頃だったと思います。当時、僕が入っていた音楽サークルは、コピーしたいバンド毎にそれぞれメンバーを集めて練習し、月1のライブで演奏するっていう活動をしていて、そんな中で女の先輩に誘われたバンドが「乍東十四雄」でした。ふざけた名前だなあと思いつつも聴いてみたら、予想以上にかっこよくて「SPARTA LOCALSをよりカオティックにした感じ」なんてことを思っていた気がします。まあ、そんな縁もあったので、第三回目は、あえて「乍東十四雄」としてご紹介させていただきますっ!
これを書くにあたって久しぶりに1stアルバムの『乍東十四雄』を聴いたんだけど、うーん、これは良いアルバムですねえ。不思議な浮遊感があります。なんというか、曲単位では不協和音や展開が読めないほどカオティックなんだけど、アルバム全体を通してすごくキラキラしていてポップです。上手い下手で語れないすごく楽しそうなコーラスワークと相まって、多幸感に溢れるアルバムになっています。おそらく意味よりも言葉の並びで選ばれたような歌詞も心地よかったりします。『パラダイス』のサイケ感、『スチュワーデス春子』、『犬の名前はジョンにしよう』のアイディアの詰まり方、アンセムとしての『やさしいパンクス』などなど、9曲40分のアルバムは収録曲のバランスもいいカンジです。
静岡でのバンド活動は2011年に閉館した清水のJAM JAM JAMなどライブハウスではもちろん、印象的なのは前述の「IZU YOUNG FESTIVAL」でしょう。東京新世代シーンの仲間を集めて、東京から車で2時間離れた伊豆の「狩野川さくら公園」で開催されたイベントは、ロケーションも食事も、もちろん演奏も素晴らしいイベントだったようで、行けなかったことが悔やまれます。静岡県出身のバンドが、こうやって素敵なイベントをつくりあげたのはすごいことですが、それよりも「どこでもできるんだぜ!やれるんだぜ!」というメッセージが、地方在住の人に勇気を与えたんじゃないかと思います。少なくとも僕はもらいました。

僕がこのバンドを知ったのは2009年頃だったと思います。当時、僕が入っていた音楽サークルは、コピーしたいバンド毎にそれぞれメンバーを集めて練習し、月1のライブで演奏するっていう活動をしていて、そんな中で女の先輩に誘われたバンドが「乍東十四雄」でした。ふざけた名前だなあと思いつつも聴いてみたら、予想以上にかっこよくて「SPARTA LOCALSをよりカオティックにした感じ」なんてことを思っていた気がします。まあ、そんな縁もあったので、第三回目は、あえて「乍東十四雄」としてご紹介させていただきますっ!
これを書くにあたって久しぶりに1stアルバムの『乍東十四雄』を聴いたんだけど、うーん、これは良いアルバムですねえ。不思議な浮遊感があります。なんというか、曲単位では不協和音や展開が読めないほどカオティックなんだけど、アルバム全体を通してすごくキラキラしていてポップです。上手い下手で語れないすごく楽しそうなコーラスワークと相まって、多幸感に溢れるアルバムになっています。おそらく意味よりも言葉の並びで選ばれたような歌詞も心地よかったりします。『パラダイス』のサイケ感、『スチュワーデス春子』、『犬の名前はジョンにしよう』のアイディアの詰まり方、アンセムとしての『やさしいパンクス』などなど、9曲40分のアルバムは収録曲のバランスもいいカンジです。
静岡でのバンド活動は2011年に閉館した清水のJAM JAM JAMなどライブハウスではもちろん、印象的なのは前述の「IZU YOUNG FESTIVAL」でしょう。東京新世代シーンの仲間を集めて、東京から車で2時間離れた伊豆の「狩野川さくら公園」で開催されたイベントは、ロケーションも食事も、もちろん演奏も素晴らしいイベントだったようで、行けなかったことが悔やまれます。静岡県出身のバンドが、こうやって素敵なイベントをつくりあげたのはすごいことですが、それよりも「どこでもできるんだぜ!やれるんだぜ!」というメッセージが、地方在住の人に勇気を与えたんじゃないかと思います。少なくとも僕はもらいました。
Posted by 日刊いーしず at 12:00