2013年09月06日
vol.08 三島発、激情ロック/And Protector
今年の初夏にTOWER RECORDへ行ったら、5月に亡くなられた吉村さんのバンド「Bloodthirsty butchers」関連の作品がたくさん並んでいた。その試聴機に、いっしょに入っていたのが三島市のバンド「And Protector」のデビューEP。たしかコピーは「三島発、激情ロック」(うろ覚え)。試聴してみたところあんまりピンとこず、購入までしなかったものの、ズーッと記憶に残っていて今回本コラムで取り上げようと思う。書くにあたってiTunes Music StoreでデビューEPを購入して、改めて聴いてみたらカッコいい。

「激情ロック」って コピーがつくように、And Protectorの音楽性はBloodthirsty butchers、eastern youthに通ずる激情型のハードコア、つまりエモーショナル・ハードコアのジャンルに分類されると思う。僕はこのジャンルにあまり明るくないんだけど、ハードコアの所謂「攻撃的な」音楽性とはベクトルが違って、その攻撃性が外ではなく内側(自己の内面)に向いているのがエモの特徴じゃないかな。搔き鳴らしたギターに哀愁のあるメロディと情緒的なボーカルをのせたり、曲中の構成で感情の起伏を表現したりと、なかなか男臭いジャンルだ。
And Protectorはどちらかというと、エモから派生した絶叫ヴォーカルが絡むスクリーモというジャンルに近い。「And Protector ep」収録の『靴はもう脱いだ』なんか
靴はもう脱いだ そういえば揃え忘れた
そんなどうでもいいことを考えながら
場所を失った肉体は
凛とはった風景と
混ざる
(一部引用)
のラインに象徴されるように全体的に「喪失感」が流れているのも特徴的だと思う。
と、まあここまで書いてみましたが、デビューEPに入っている4曲は、単にエモ・スクリーモで括られないバラエティに富んだ楽曲がおさめられています。前述の『靴はもう脱いだ』のダンスパートや『ボトルシップ』でのキャッチーなギターリフと青春パンクを思わせる合唱など全体的に聴きやすいです。というか、根底にエモ・スクリーモがあるから、そのキャッチーなパートが立つんですね。2010年代の取っ付きやすいエモ・スクリーモバンドとして、おすすめです!
最後に直近のライブ情報を載せておきます!
9月22日沼津Quars
w)Anvis,Bray me
※エモ・スクリーモの楽曲を垂れ流しながら書いていたら前半・後半で文章の感じが異なりました。

「激情ロック」って コピーがつくように、And Protectorの音楽性はBloodthirsty butchers、eastern youthに通ずる激情型のハードコア、つまりエモーショナル・ハードコアのジャンルに分類されると思う。僕はこのジャンルにあまり明るくないんだけど、ハードコアの所謂「攻撃的な」音楽性とはベクトルが違って、その攻撃性が外ではなく内側(自己の内面)に向いているのがエモの特徴じゃないかな。搔き鳴らしたギターに哀愁のあるメロディと情緒的なボーカルをのせたり、曲中の構成で感情の起伏を表現したりと、なかなか男臭いジャンルだ。
And Protectorはどちらかというと、エモから派生した絶叫ヴォーカルが絡むスクリーモというジャンルに近い。「And Protector ep」収録の『靴はもう脱いだ』なんか
靴はもう脱いだ そういえば揃え忘れた
そんなどうでもいいことを考えながら
場所を失った肉体は
凛とはった風景と
混ざる
(一部引用)
のラインに象徴されるように全体的に「喪失感」が流れているのも特徴的だと思う。
と、まあここまで書いてみましたが、デビューEPに入っている4曲は、単にエモ・スクリーモで括られないバラエティに富んだ楽曲がおさめられています。前述の『靴はもう脱いだ』のダンスパートや『ボトルシップ』でのキャッチーなギターリフと青春パンクを思わせる合唱など全体的に聴きやすいです。というか、根底にエモ・スクリーモがあるから、そのキャッチーなパートが立つんですね。2010年代の取っ付きやすいエモ・スクリーモバンドとして、おすすめです!
最後に直近のライブ情報を載せておきます!
9月22日沼津Quars
w)Anvis,Bray me
※エモ・スクリーモの楽曲を垂れ流しながら書いていたら前半・後半で文章の感じが異なりました。
Posted by 日刊いーしず at 12:00