2013年03月08日
vol.02 The Wemmer/静岡発、ジャパニーズ中2感
「中2病」という言葉がある。Wikipediaによると「中学2年生頃の思春期にありがちな自意識過剰やコンプレックスから発する、一部の言動傾向を揶揄した俗語である」となっていて、昨年末にNHKで特集も組まれていたから、言葉としてはある程度ポピュラーかもしれません。自己形成の狭間で生まれるある種の「痛さ」の意味として主にネット上で使われているけれど、ちょっと待ってほしい。「中2」のエネルギーはそういう「陰」方向だけではなく、「陽」に振り切れることがある。それをここでは「中2感」と呼びたい。下校時にただ石を蹴飛ばしながら歩くときの妙なハイテンション、キャッキャしながら自転車で遠くまで行くパワー、くだらない話題で何時間も話していられる妙な一体感・・・。単純で未知なものへの有り余るエネルギー、それが中2感。

今回取り上げるのは、そんな「中2感」が溢れているバンド「The Wemmer」。20歳そこそこの若いバンドだけど、中学時代からバンドを結成し、2013年で結成7年目と活動期間は長い。昨年の夏には1stアルバムをリリースして、静岡のTower Recordでプッシュされていたので知っている人は多いかもしれません。まずは以下のPVをどうぞ。
好き嫌いはどうあれ、異常な「中2感」のエネルギーが爆発しています。同級生だったら仲良くなれてないだろーな(笑) PV内で服を脱いでいますが、ライブ中に服を脱ぐといったら『銀杏BOYS』の峯田カズノブを思い出します。ただ峯田カズノブの「狂気」からくる脱ぎに対して、彼らの脱ぎは(誤解を恐れずに言うならば)「犬の嬉れション」的な衝動から生まれていて、それがこのバンドの本質の部分を支えているんじゃないでしょうか。感情からテンションへの距離の短さが表れています。でも、これって音楽でぶつけられたら最高じゃない?
こういう振り切れたテンションとオフザケたっぷりなバンドは、ちょっと間違えると自己満足・内輪ノリの世界にはいって薄らさむくなっちゃいそうだけど、The Wemmerに関しては演奏がしっかりしているので、キチンとエンターテイメントとして成立しています。昨年にはアメリカ・ツアーを26日間21公演を行い成功をおさめており、その事実も彼らのエンターテイメント性を証明しているハズです。
いくつかこのバンドに関するレビューを読んだけど、「元気がでる」という声が多くあった。僕はこのバンドをみると笑ってしまう。甘酸っぱい気持ちと、気恥ずかしさで、思わずニヤニヤしちゃうんだよなあ。音楽性とは別のところで、「中2感」を味わって妙なエネルギーを受けたい人にオススメです!

今回取り上げるのは、そんな「中2感」が溢れているバンド「The Wemmer」。20歳そこそこの若いバンドだけど、中学時代からバンドを結成し、2013年で結成7年目と活動期間は長い。昨年の夏には1stアルバムをリリースして、静岡のTower Recordでプッシュされていたので知っている人は多いかもしれません。まずは以下のPVをどうぞ。
好き嫌いはどうあれ、異常な「中2感」のエネルギーが爆発しています。同級生だったら仲良くなれてないだろーな(笑) PV内で服を脱いでいますが、ライブ中に服を脱ぐといったら『銀杏BOYS』の峯田カズノブを思い出します。ただ峯田カズノブの「狂気」からくる脱ぎに対して、彼らの脱ぎは(誤解を恐れずに言うならば)「犬の嬉れション」的な衝動から生まれていて、それがこのバンドの本質の部分を支えているんじゃないでしょうか。感情からテンションへの距離の短さが表れています。でも、これって音楽でぶつけられたら最高じゃない?
こういう振り切れたテンションとオフザケたっぷりなバンドは、ちょっと間違えると自己満足・内輪ノリの世界にはいって薄らさむくなっちゃいそうだけど、The Wemmerに関しては演奏がしっかりしているので、キチンとエンターテイメントとして成立しています。昨年にはアメリカ・ツアーを26日間21公演を行い成功をおさめており、その事実も彼らのエンターテイメント性を証明しているハズです。
いくつかこのバンドに関するレビューを読んだけど、「元気がでる」という声が多くあった。僕はこのバンドをみると笑ってしまう。甘酸っぱい気持ちと、気恥ずかしさで、思わずニヤニヤしちゃうんだよなあ。音楽性とは別のところで、「中2感」を味わって妙なエネルギーを受けたい人にオススメです!
Posted by 日刊いーしず at 12:00