2013年06月07日
vol.05 磐田市出身、RetromaniA/泥臭さ=「怖さ」を感じるバンド
みなさん『Hi-Standard』ってバンドはご存知ですか?『Hi-Standard』は、90年代中期~後期をメインに活動した日本のパンクロックバンド。テンポの速い楽曲にメタリックなギターリフ、全編英語詩でラブソングを歌うこのバンドの楽曲は、当時としてはエポックメイキングな存在だったようです。さらに特筆すべきは、「インディーズ」の走りとしてDIY精神を広めたこと。99年発売のアルバム「Making The Road」は、ノータイアップながらインディーでミリオンを達成。97年、98年、そして00年に開催した「Air Jam」という野外イベントも、即ソールドアウトするなど、1つの時代を築いたバンドと言っても差し支えないでしょう。そんな彼らが、00年の「Air Jam」を最後に活動を休止(2011年開催の同イベントで活動再開)してから、数々のフォロワーが出てきました。

『Hi-Standard』のフォロワーたちは00年中期中心にポコポコ現れたと思います。ただ個人的には、そこで出てきたバンドはあまり好きになれませんでした。『Hi-Standard』の手法を取り入れてはいるものの、そのインディペンデンスな精神性がすっぽり抜けているというか、上手く伝わる気がしないけど音の中に「泥臭さ」が足りなかったんですね、僕にとっては。メロディック・ハードコア(俗にいうメロコア)のカテゴリーに、Hi-Standardとそういったバンドが一緒くたに入れられてしまうことに、すごく気持ち悪さを感じていました。
・・・まあこうは書きましたが、しっかりその流れを汲んだバンドもいて、今回紹介したい磐田出身「RetromaniA」もその内の1バンドです。最初に言うとこの「RetromaniA」、ぜんぜん情報がありません。2012年にライブを行っていて活動拠点は東京、今はメンバーの誰か(もしくは複数名が)ATATAというバンドをやっている、という情報は手に入れたものの他はさっぱりです。もちろんHPもなく、2005年にリリースしたアルバムも価格が高騰しています。まあ、まずは以下の曲を聴いてみてください。
速くて激しいけどメロディーがキャッチーで哀愁漂っていて聴きやすくないですか? 日本語詩というのも、このジャンルのバンドには珍しいです。また使っている機材や、間奏のリフから「Metallica好きっす!」って感じがわかっていいです。1stミニアルバム「The echoing silence and the reflecting shadow」には、スラッシュメタルのような曲も収録されているらしく、そういった影響が演奏のタイトさであったり他のバンドとの差別化になってるんじゃないでしょうか。いやーしかし、観てみたいです、「RetromaniA」。情報求ム!
最後に、上記にも書いた「泥臭さ」ってどこから生まれるのでしょうか。僕の中では、「アンダーグラウンド感」が重要な気がします。イメージしやすくいうと「客層」です。そのバンドを観ているのが、オシャレなお兄ちゃんお姉ちゃんか、狭いライブハウスで腕をぶん回しながら走り回ってる巨漢のMr.パンクスかの違いじゃないでしょうか(大学時代に行ってたライブハウスにはマジでこんな人いました)。どっちがいいとかではなくて、こういった音楽には狭くてタバコ臭いライブハウスに怖いお兄ちゃんがごろごろいるような緊張感が必要だと思います、僕にとっては。その雰囲気を、全く情報がないにも関わらず磐田出身のRetromaniAに感じます。怖いんだろうなあ。
本当はここから日本のフェス文化について書こうと思ったんですが、ちょうどいい文字数なのでまた今度にします!それではまた!

『Hi-Standard』のフォロワーたちは00年中期中心にポコポコ現れたと思います。ただ個人的には、そこで出てきたバンドはあまり好きになれませんでした。『Hi-Standard』の手法を取り入れてはいるものの、そのインディペンデンスな精神性がすっぽり抜けているというか、上手く伝わる気がしないけど音の中に「泥臭さ」が足りなかったんですね、僕にとっては。メロディック・ハードコア(俗にいうメロコア)のカテゴリーに、Hi-Standardとそういったバンドが一緒くたに入れられてしまうことに、すごく気持ち悪さを感じていました。
・・・まあこうは書きましたが、しっかりその流れを汲んだバンドもいて、今回紹介したい磐田出身「RetromaniA」もその内の1バンドです。最初に言うとこの「RetromaniA」、ぜんぜん情報がありません。2012年にライブを行っていて活動拠点は東京、今はメンバーの誰か(もしくは複数名が)ATATAというバンドをやっている、という情報は手に入れたものの他はさっぱりです。もちろんHPもなく、2005年にリリースしたアルバムも価格が高騰しています。まあ、まずは以下の曲を聴いてみてください。
速くて激しいけどメロディーがキャッチーで哀愁漂っていて聴きやすくないですか? 日本語詩というのも、このジャンルのバンドには珍しいです。また使っている機材や、間奏のリフから「Metallica好きっす!」って感じがわかっていいです。1stミニアルバム「The echoing silence and the reflecting shadow」には、スラッシュメタルのような曲も収録されているらしく、そういった影響が演奏のタイトさであったり他のバンドとの差別化になってるんじゃないでしょうか。いやーしかし、観てみたいです、「RetromaniA」。情報求ム!
最後に、上記にも書いた「泥臭さ」ってどこから生まれるのでしょうか。僕の中では、「アンダーグラウンド感」が重要な気がします。イメージしやすくいうと「客層」です。そのバンドを観ているのが、オシャレなお兄ちゃんお姉ちゃんか、狭いライブハウスで腕をぶん回しながら走り回ってる巨漢のMr.パンクスかの違いじゃないでしょうか(大学時代に行ってたライブハウスにはマジでこんな人いました)。どっちがいいとかではなくて、こういった音楽には狭くてタバコ臭いライブハウスに怖いお兄ちゃんがごろごろいるような緊張感が必要だと思います、僕にとっては。その雰囲気を、全く情報がないにも関わらず磐田出身のRetromaniAに感じます。怖いんだろうなあ。
本当はここから日本のフェス文化について書こうと思ったんですが、ちょうどいい文字数なのでまた今度にします!それではまた!
Posted by 日刊いーしず at 12:00